モモさんのブログから
先月気になるニュースが英国医師会から発表されました。ご存知の通り、近年世界でも日本でも糖尿病の増加は深刻な問題です。ご家族に糖尿病の方がいらっしゃるという方も決して少なくないでしょう。
オランダ、Maastrichi大学医療センター内科科学教授のCoenStehouwer氏らは自らの研究結果から、2型糖尿病の治療に広く用いられているメトホルモンがビタミンB12の欠乏症に関連していて、メトホルモンを長期服用している患者は定期的な検査を行うべきと発表しました。
メトホルモンを服用によるビタミンB12の低下傾向は服用中継続し、長期になるほど顕著であることから氏は「メトホルモン誘発のビタミンB12欠乏によって、患者に何らかの害が及ぶと考えられなくはない。メトホルモンを長期投与している場合にはビタミン値の検査を定期的に行う必要がある」と唱えています。
このあたりは臨床栄養士が医師と同等の位にいる欧米は強いといえますね。
同時に「ビタミンB12の欠乏症状には疲労や精神状態の変化、貧血や神経障害などがあるが、ビタミン値の検査を怠ると医師はこうした症状を正しく判断できず、糖尿病や加齢によるものと誤って判断することになりかねない」と氏は警告しています。
栄養不足症状を加齢と考える人は本当に多いです。
ビタミンB12の欠乏症は世界五大ビタミン欠乏症の一つ、悪性貧血を招きます。さらに不足させると脳や心臓の障害を引き起こすホモシステインが溜まってしまい、アルツハイマーや腰痛など、神経障害に悩まされることになります。
実はビタミンB12に限らず、特定の薬の服用によって不足しやすい栄養素は他にもあります。
定期的なビタミン値チェック以外で患者の体の症状、状態から栄養不足に気づくのは医師に高い栄養学の知識が求められます。ここは患者としても医者任せにせず、知識を十分につけておきたいところですね!
"Know your Body"です。
自分自身を知りましょうね。橋本緑EXより
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