栄養学において全米No.1のUCD、遺伝子・医療における権威スタンフォード大学での視察・勉強会を終えて戻りました☆
総勢15名以上の教授に直にインタビューをさせていただきました。
今、間違いなく1番ホットな分野は『遺伝子』です。
スタンフォードは遺伝子工学を生み出した地ですが、遺伝子は医療や薬理学・栄養学に革命的な進歩をもたらしそうです。
私たちの体の中には栄養素であれ薬であれ、それを受け止めるレセプターという受容体があります。この受容体は遺伝子によって一人一人異なるため、実は薬や栄養の適用量というのは本来千差万別なのです。
例えば栄養学の世界では『ビタミンB群依存体質』といって、生まれつきビタミンB群と受容体の相性が悪く、普通の人より数十倍のビタミンB群を必要とする人たちがいます。先天的な障害をもつ人の中には、特定の栄養素と300倍相性が悪いというケースもあります。
こうしたことは別段珍しいことではなく、一般人であっても10倍差があるのはよくあることとされています。
これまではメガビタミンといって、多量のビタミンを投与し、反応を見ながら適用量を定めていくという治療法が主流でした。
それが遺伝子の誕生により、米国のサプリメント企業は一気にオーダーメイドサプリメントを生み出します。
今では最短30分で遺伝子情報を調べてもらえます。
これは薬も同じですが、薬は多量投与は禁物です。抗がん剤やワーファリンはとくに遺伝子の影響が大きい薬ですが、スタンフォードで実際に副作用の大きい薬は患者の遺伝子レベルを入力し、必要な量を割り出すというシステムを見せていただきました。
さらに米国はすでに電子カルテの導入が決まっています。
こういった流れを受けても、今後医療は薬理学や栄養学含め、より“個人にフィットするように仕立てる”『テーラーメイド医療(オーダーメイド医療ともいいます)』が主流になってくるでしょう。
それがまた私たち人類の寿命を飛躍的に延ばすことになるというのはいうまでもありません。
ケンブリッジ大学の老人学博士が唱える人類1000歳説もあながちファンタジーとは言い難くなってきました。
そう遠くない将来、あなたの携帯からあなたの病歴、治療・投薬歴、遺伝子情報が世界のどこにいてもすぐにわかるようになりそうです。それを薬局に提出すればその場であなたに必要な薬が必要な分だけ処方されるでしょうし、サプリメント企業に提出すれば同様にあなただけのサプリメントが出てきます。
まだまだ問題も多い分野ですが、ともあれWHOが唱えた先進国が平均寿命100歳を超えるという説は十分実現可能とスタンフォード大学病院で確信できましたよ(^^)
素晴らしいと思いませんか?でも、フィリピンは平均寿命が55歳と聞きました。国によって、差が出ますねぇ。
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